健康管理ツールの開発で優秀賞を受賞
この度、私たちが開発したヘルスケアシステムHealthcare on LINEが、第1回チャレンジコンテストのプロトタイプ部門で優秀賞を受賞しました。
制御情報工学科1年(当時)のメンバー6人で、アイデアの構想からプロトタイプの開発・実演までを一貫して行い、評価されたことは大きな自信となりました。
LINEとディープラーニングで創る「Healthcare on LINE」
プロジェクトの起点:地域の課題と技術の融合
「Healthcare on LINE」は、伊豆地域のヘルスケア産業創出という大きなテーマから着想を得ました 。
特に注目したのは、活動拠点である沼津市戸田の宿泊施設でのヨガセッションです。そこではインストラクターが不在のため、参加者の誤ったポーズを修正できないという具体的な課題がありました 。私は、この人手不足という現場の課題を、テクノロジーの力で解決することを目指しました。
プラットフォームには、日本の人口の65%に相当する7,500万人のユーザーを持ち、幅広い年齢層と職業に偏りなく使われているLINEを採用 。これにより、開発したシステムが多くの人にとって日常的で馴染み深いものになると考えました 。
技術的な挑戦:2つの核となる機能
このプロジェクトで最も挑戦的だったのは、アイデアを実際に動くプロトタイプに落とし込むことでした。
1. ヨガポーズマスター(骨格解析)
指導者不在の課題を解決するため、私はLINEのビデオ通話機能と深層学習を連携させる構想を立てました 。
- OpenPoseの活用: 姿勢推定アルゴリズムの代表格であるOpenPoseを用い、ユーザーがLINEで送ったヨガの映像からリアルタイムで骨格を解析するシステムを構築 。
- 独自のフィードバックモデル: 解析されたデータに基づき、正確なポーズと改善点を自動でフィードバックするモデルを、チームで独自に開発しました 。
実際に会場では、スマートフォンに表示されたLINE画面からビデオ通話を開始し、別画面に骨格解析がリアルタイムで表示される様子*実演し、技術的な実現可能性を証明しました 。
2. LINE with Fitbit(バイタルデータ連携)
健康管理をより身近にするため、スマートウォッチFitbitとLINEの連携に取り組みました 。
- データの取得と解析: Fitbit Web APIで取得した心拍数や睡眠スコアなどのデータをサーバーで解析 。
- 学術的知見に基づいた通知: 解析結果に基づき、学術論文を活用して健康状態を予測し、LINE Messaging APIを通じてQOL向上のためのアドバイスを送信する仕組みです 。
今後のビジョン:パーソナライズの実現へ
この「Healthcare on LINE」は、ヨガだけでなく、トレーニングジムや社員の健康管理、さらには技術継承など、多くの分野に拡張性があります 。
チームの今後の目標は、LINE、Fitbit、OpenPoseのデータを統合し、生成AIとの連携に挑戦することです 。これにより、個人の特性データに基づいた完全にカスタマイズされたメッセージを送信し、真にパーソナライズされた健康サポートを実現したいと考えています 。
チャレンジコンテストについて
チャレンジコンテストは「身近な気づきから地域・社会の課題に対する解決策をデータに基づいて提案できる人材の育成」を目的とし、沼津高専が学内の学生を対象に2023年から開催しています。2023年の第1回は「静岡県東部テクノフォーラムin沼津高専」にて催されました。
参考
